抄録
最近6ヵ月間に,旭光学製,細径Sigmoidofiberscope modelFS-34Aにて,77症例,94回の検査を施行したので,その挿人性,記録性などにっいて報告する.挿入部径は11.5mmとこれまでの大腸内視鏡とくらべると細くなっており,挿入が容易となり,被検者の苦痛も少ない.先端硬性部長を13mmと短く,視野角は95°と広くし,直腸,S状結腸内の反転を可能としたので観察盲点が少なくなった,細径であるが,鉗子孔は3.5mmと太く,生検組織の採取量吸引能力は充分であり,記録性も良い.本機種は,下部大腸の検査を般化させ,今後,増加すると思われる緊急大腸内視鏡検査,集団険診に有用と思われる.しかし,細部については,いろいろと問題点を残しており,記録用カメラの改良などの検討が望まれる.