日本消化器内視鏡学会雑誌
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ヨーロッパにおける内視鏡部の現状
大島 博
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1982 年 24 巻 6 号 p. 957-962

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抄録
これまでわが国の消化器内視鏡学の発展は著しかった.今後もそれが一層進展し,世界をリードし続けなくてはならない.そのためにも,またますます専門化するこの領域の診療,研究,教育の立場からも,内視鏡部が臨床上の一診療単位として独立することが望まれている.1980年には,日本消化器内視鏡学会に内視鏡設置委員会が設けられ,それが促進されようとしている. 著者は10数年間西ドイツで勤務した経験があるため,最近のヨーロッパにおける内視鏡部の実情を調査してみた.ヨーロッパ諸国においても,内視鏡学は近年ますます発展しつつあるが,今回調査した13力国のうち,西ドイツ,イタリア,ハンガリーには,すでに独立した内視鏡科が存在していた.他施設においても,内視鏡部の構成人員等から,ヨーロッパでは今後急速に,独立した内視鏡科の増加する気運にあることが認められた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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