日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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アルゴンレーザ光の切替え分配システム(LAPODファイバーシステム)の内視鏡応用
井戸 健一川本 智章上野 規男堀口 正彦吉田 行雄長沢 貞夫酒井 秀朗木村 健
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1983 年 25 巻 1 号 p. 129-135

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抄録
 アルゴンレーザ光を光路切替え装置と光ファイバーケーブルによって,遠隔の複数の内視鏡検査室に分配するシステム(LAPODシステム)が町田製作所ならびに古河電気工業によって開発され,われわれの施設ではじめて実用化した. 遠隔の検査室とは,160m離れたレントゲン室,135m離れた外来手術室,55m離れた内視鏡室である.レーザ発振器設置個所で波長と回路の選択を行うと,あとは各検査室の信号端末装置にて遠隔装作が行える.ヒトに対する安全性,光ファイバー切断時の火災等を考慮して,二重三重の安全装置が組み込まれた. 各種レーザ内視鏡検査は,本システムによって最も適切な検査室で自由に行えるようになり,利用範囲の拡大,検査の効率化に有用であった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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