日本消化器内視鏡学会雑誌
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上部消化管カルチノイドの2例
大岩 俊夫杉町 圭蔵桑野 博行黒岩 重和
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1984 年 26 巻 10 号 p. 1710-1716_2

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抄録
 症例1:57歳女,吐血を主訴として来院.X線検査にて胃体部高位の前壁に直径3cmの隆起病変があり,その中心部に不整形の陥凹を認めた.検査の翌口,多量の吐血でショック状態となり緊急手術を施行,切除標本の病理組織学的検索で胃カルチノイドと診断された. 症例2:69歳男,空腹時上腹部痛を主訴として来院.X線および内視鏡検査にて十二指腸起始部の前壁に約1×1cmの隆起病変を認めた.生検により,カルチノイドと診断され胃切除術が行われた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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