抄録
近年ファイバースコープの発達は著しく,上部消化管ファイバースコープの傑作とも言うべき,細径直視式のPanendoscopeが開発された.これにより上部消化管内視鏡検査はどの施設でも行えるルーチン検査となりつつあり,実際,内視鏡検査医が急増しつつある.特にこれら初心者に上部消化管内視鏡検査を修得させるために,上部消化管内視鏡検査手技の実技ワークショップを開き,(1)患者のオリエンテーション,(2)前処置,(3)後処置,(4)スコープの選択,(5)器具のcheck,(6)スコープの挿入法及び観察法,(7)検査所見の記録について基本的事項を検討した.