日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
胃幽門前部の穿通性潰瘍の治癒過程に形成されたDouble Pylorusの1例
三林 裕藤岡 正彦
著者情報
ジャーナル フリー

1986 年 28 巻 1 号 p. 116-119_1

詳細
抄録
急性呼吸不全の経過中,大量の下血を来たしたが,その原因と思われる潰瘍が胃幽門前部小彎に認められた.その後,この潰瘍はdouble pylorusを形成するに至った.2年後にもdouble pylorusはそのまま存続し,形態学的に恒常的なものであった.本症例はdouble pylorusの成因を考える上で貴重な1例と思われた.
著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top