日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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食道異物―7症例と異物の内視鏡的摘出万法を中心に―
加藤 智弘鴨井 隆一萱嶋 英三小塚 一史長崎 貞臣藤村 宜憲宮島 宣夫島居 忠良星加 和徳内田 純一木原 彊大橋 勝彦
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1987 年 29 巻 10 号 p. 2214-2218_1

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抄録
誤って,あるいは,故意に嚥下した異物は,大部分は胃以下の消化管に到達した後,数日中に体外へ排泄される.しかし,症例によっては食道内に停留し,食道穿孔などの重篤な合併症を伴うことがある.従って,正確な診断を迅速に下し,必要に応じて,内視鏡にて摘出する必要がある.今回,われわれは,食道内に基礎疾患を認めない,肉片・魚骨・椎茸・PTP包装薬剤の興味深い7症例を経験した.これらの異物の摘出方法について,若干の文献学的考察を加えて報告する.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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