日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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2%テトラデシル硫酸ナトリウムを用いた食道静脈瘤硬化療法の手技とその治療成績について
大橋 満中根 正雄堀口 明彦杉田 洋一山田 博史伊奈 研次堀内 洋松岡 聡明須賀 昭二永田 二郎岩瀬 弘明
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1987 年 29 巻 10 号 p. 2227-2231_1

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抄録
2%TSSを用いた食道静脈硬化療法の手技をその基礎的検討に基づいて改良した.その結果,急性出血例37例中,36例(97.3%)に止血が得られた.合併症は121例中,51例(42.1%)に認められ,そのうちの46例(90.2%)が潰瘍で,重篤なものとして食道穿孔が1例経験された.手技の要点はTSSを食道静脈療副血行路内へ十分貯溜させる事である.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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