日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡的ポリベクトミーを施行した回盲弁1ipomatosisの1例
金森 俊成永原 鉱二大野 恒夫広瀬 昭憲山上 祥司遠藤 一夫宮本 忠寿伊藤 誠武内 俊彦
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1989 年 31 巻 8 号 p. 2172-2176_1

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抄録
 回盲弁の上,下唇に発生した1ipomatosisに内視鏡的ポリベクトミーを施行した1例を経験した.症例は71歳の女性で常習性便秘の精査のために大腸内視鏡検査を施行した.回盲弁上唇に黄色調の小隆起がみられたが,1年6カ月後には回盲弁上,下唇に各1個の亜有茎性の隆起性病変に発育した.ポリペクトミーの結果,組織学的には,被膜を有しない結膜下層の脂肪組織の増生で,lipomatosisと診断された.術後1年半の現在,回盲弁に肉眼的異常は認められていない.回盲弁lipomatosisは稀な疾患のうえ本例ではごく短期間に発育しており,また,内視鏡的ポリペクトミーで再発徴候のない興味ある症例と考え報告した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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