日本消化器内視鏡学会雑誌
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電子内視鏡画像のHSV変換における彩度のhistogram平坦化の試み
谷口 友志吉田 行雄井戸 健一木村 健菊池 克也加藤 晴夫
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1989 年 31 巻 9 号 p. 2425-2431_1

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抄録
平坦で,且つ色調変化に乏しい小病変をより見つけやすくする画像処理方法を得る目的で,東芝一町田製電子内視鏡の静止画像を用いて,HSV変換における彩度のhistogram flatteningを試みた.本画像処理の狙いは,赤い部分をより赤く,白い部分をより白く表示することである. 胃腺腫及び早期胃癌の発赤,あるいは褪色の画像情報をHSV色空間に変換し,色相,彩度,明度の画像に分離,その各々のhistogramを分析した.その結果,彩度のhistogramのみが2峰性を示した.これらの事実から,胃粘膜の色調変化は彩度の差に由来するものと考えられ,微細病変の色調変化を強調する目的で,彩度のhistogram flatteningを施行した. 本画像処理により,淡い発赤,あるいは褪色部が周囲粘膜との間に強いcontrastを持って描出され,しかも,その部分は摘出標本の病理組織学的レベルにおける病変の拡がりとよく一致していた. 本処理により,胃粘膜の僅かな色調変化が強調されたことから,一般に,通常の内視鏡検査において見落とされやすいとされている,平坦で,且つ色調変化に乏しい小病変をより容易に認識することができると考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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