日本消化器内視鏡学会雑誌
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胃梅毒の1例と最近21年間の本邦報告例の分析
西田 憲一岡 芳彦村山 寛八尾 恒良
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1990 年 32 巻 6 号 p. 1386-1393

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抄録

 症例は36歳の女性で上腹部痛を主訴として来院.初回胃X線・内視鏡検査でIIc型早期胃癌を疑った.しかし紅斑性皮疹を伴い血清梅毒反応は強陽性であったため,胃生検材料の鍍銀染色(岐阜大学変法)を施行し,ラセン状微細構造物を認めた.臨床所見と合わせて胃梅毒と確診し駆梅療法を開始した.その後,経時的に内視鏡観察を行い治癒を確認し得た.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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