日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡的ポリペクトミーを行った胃リンパ管腫の1例
峠 千衣國田 俊郎山本 剛荘瀧澤 伊津夫岡本 一馬丸橋 暉春問 賢梶山 梧朗
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1991 年 33 巻 10 号 p. 2237-2240_1

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抄録
 超音波内視鏡で胃粘膜下の嚢腫を疑い,ポリペクトミーにより,胃リンパ管腫と診断した1例を経験したので報告する.症例は60歳,男性で,胃部不快感を主訴に来院した.上部消化管内視鏡検査にて,胃前庭部後壁大彎寄りに隆起性病変を認め,胃粘膜下腫瘍と診断した.2年間の経過観察の間に増大したため,超音波内視鏡を施行したところ粘膜下層に存在する,嚢胞性の腫瘤を認めた.ポリペクトミー後,病理組織学的検索にて胃リンパ管腫と診断した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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