日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
内視鏡的経乳頭的胆嚢内挿管による胆嚢二重造影法の検討
平林 修子中津 敏明福間 博基内田 尚仁西岡 幹夫
著者情報
ジャーナル フリー

1991 年 33 巻 4 号 p. 739-745

詳細
抄録
 胆嚢癌の早期診断を目的として1988年よりERCP施行時にdeep cannulation可能な胆嚢疾患症例に対して内視鏡的経乳頭的胆嚢内挿管(Endoscopic Transpapillary Catheterization in the Gallbladder: ETCG)による胆嚢二重造影を施行してきた.19例に本法を施行し,そのうち1例はfine reticular patternの描出が可能であり,15例はfine reticular patternの描出はできなかったものの通常のERC像よりもより鮮明な胆嚢粘膜像を得ることができた.残り3例中,2例は通常のERC像と差はなく1例では劣っていた.明瞭な二重造影像を得るためには胆嚢胆汁の吸引と造影剤の工夫が大切であった.本法は胆嚢二重造影による胆嚢小病変の描出に有効であるのみならず胆嚢胆汁の細胞診も施行可能であり,また,胆嚢疾患への経皮的ルートによるアプローチより侵襲が少なく手軽に行える点で今後積極的に行われるべき検査法であると思われた.
著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top