日本消化器内視鏡学会雑誌
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多発性食道膜様狭窄(Web)を呈した2症例
鈴木 卓爾石田 基雄海老原 哲郎加藤 善久原田 尚増山 仁徳門馬 公経田島 芳雄
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1991 年 33 巻 8 号 p. 1715-1720_1

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抄録
 食道webの2症例を報告する.症例1は,46歳男性.食道癌と尋常性乾癬を合併した頸部食道webを認め,癌の合併にて外科的に切除した.症例2は,58歳女性,胃切除後にPlummer-Vinson症候群を呈し,頸部食道にwebの合併を認めた.治療として,内視鏡下に高周波ナイフによる切開術とバルーン拡張術を施行し,術後合併症はなく自覚症状の著明な改善を認めた.食道webの内視鏡切開術は,安全かつ簡便で有効と思われた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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