日本消化器内視鏡学会雑誌
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経皮経肝胆道鏡検査(PTCS)下生検を施行した肝嚢胞腺腫の1例
山科 哲朗秋山 真一郎竹内 秀一川西 譲児鎌田 剛新津 洋司郎
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1992 年 34 巻 1 号 p. 144-150_1

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抄録
症例は78歳女性,心窩部痛を主訴に来院,超音波検査で肝左葉に充実性成分と壁在結節を持つ嚢胞性病変を認め精査入院となった.肝嚢胞腺腫,または肝嚢胞腺癌を疑い嚢胞穿刺液による細胞診を行ったが確定診断に至らず経皮経肝胆道鏡(PTCS)を施行した.内視鏡による観察,さらに生検では悪性所見を認めず画像診断上,また病理組織学的に本症例を肝嚢胞腺腫と診断した.以上よりPTCSは肝嚢胞性病変の鑑別診断に極めて有用な検査法と考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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