日本消化器内視鏡学会雑誌
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微小陥凹型早期大腸癌(sm癌)の2例
寺井 毅近藤 健司渡辺 晴生岩崎 良三大蔵 隆一梁 承郁三輪 洋人碓井 芳樹荻原 達雄浜田 勉佐藤 信紘大橋 薫平井 周和田 了
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1992 年 34 巻 11 号 p. 2605-2609_1

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抄録
 微小陥凹型大腸sm癌の2例を経験したので報告する.症例1は41歳男性.直腸に小陥凹性病変を認め,経肛門的切除術にて摘出した結果,大きさ4mm,smに浸潤した陥凹型早期癌であった.症例2は56歳男性.S状結腸に陥凹性病変を認め,strip biopsyを施行し,大きさ5mm,smに浸潤した陥凹型早期癌であった.本症例は,陥凹部に明らかな癌が存在するde novo cancerであり,大腸癌が微小癌でもsm以下に深部浸潤していく可能性を示唆するものと考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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