日本消化器内視鏡学会雑誌
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短期間に内視鏡所見の変化をみた胃底腺領域IIc型小早期胃癌の1例
高橋 定雄岡部 聡菅原 稔松倉 一郎和田 靖遠藤 光夫
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1992 年 34 巻 8 号 p. 1908-1913_1

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抄録
 症例は46歳の男性で検診時の胃体上部後壁の潰瘍性病変が1カ月後には境界不明瞭な粗慥面となり生検で高分化型腺癌と診断された.切除標本の実体顕微鏡観察ではareola崩壊型IIc境界を示す遠浅型のIIc病変と診断.組織学的にはU1-Isの粘膜内癌であった.本例はmalignant cycleのために著明な形態の変化をきたし,また,画像診断の難しいC領域後壁で腺境界に接する胃底腺領域にあったために病変の境界が不明瞭化したものと推察された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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