日本消化器内視鏡学会雑誌
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肝機能の改善に伴って赤色紋理が出現した薬剤性肝障害の1例
柴山 隆男大竹 寛雄田中 武佐伯 俊一林 星舟細井 仁田中 慧小池 盛雄
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1994 年 36 巻 1 号 p. 102-107_1

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抄録

 重症薬剤性肝障害例に対して,経過をおって赤色紋理の消長を腹腔鏡検査で観察した.初回急性期の検査時には赤色紋理は観察されず,肝機能改善約1年後の2回目の検査時に,肝表面に細血管の増生・拡張を伴う赤色紋理が観察された.本症例の赤色紋理出現の要因のひとつには,肝実質脱落部位の修復機転として,グ鞘域から肝被膜直下肝実質脱落巣及び肝被膜への血流改善が関与していると推測した.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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