日本消化器内視鏡学会雑誌
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超音波内視鏡にて経過を追求できたS状結腸腸管嚢胞様気腫の1例
佐々木 都米島 学酒井 明人中本 安成飯田 茂穂橋爪 泰夫河合 博志
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1995 年 37 巻 2 号 p. 302-307_1

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抄録
 症例は78歳,男性.主訴は血便.内視鏡検査にてS状結腸に径1cm程度の表面平滑,弾性軟の半球状隆起を多数認め,腹部単純X線で葡萄の房状ガス像,注腸検査で腸管壁内ガス像を認めたことより,腸管嚢胞様気腫と診断.超音波内視鏡で気腫が粘膜下層に局在している事を確認した.経過観察中に症状は消失.内視鏡検査で,腸管壁内気腫は頂点に出血を伴って平坦化し,腹部単純X線上,葡萄の房状のガス像は消失した.以上の所見から粘膜下気腫が隆起の頂上から自然破裂し,軽快したと考察した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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