日本消化器内視鏡学会雑誌
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胃穹窿部大弯側に認められた平盤状隆起型迷入膵の1例
星 進悦
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1995 年 37 巻 7 号 p. 1436-1439_1

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抄録
症例は56歳男性, 胃検診にて偶然発見された胃穹窿部大弯側の中心陥凹を伴う平盤状隆起型粘膜下腫瘍である. 粘膜下造影では壁在型腫瘍であり, エタノール局注生検法によりHeinrichII型の迷入膵と診断された. 一般に胃迷入膵は幽門前底部の中心陥凹を伴う小さく表面平滑な半球状隆起型粘膜下腫瘍が典型例である. しかし本症例は極めてまれな胃穹窿部大弯側に発生しており, 約2cmと大きく, また表面陥凹のある平盤状隆起型の特徴的肉眼形態を示した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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