日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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ニトログリセリン舌下投与による経口的膵管内視鏡検査
中村 慶春恩田 昌彦内田 英二井上 松応山村 進松谷 毅丸山 弘横山 滋彦石川 紀行田尻 孝山下 精彦山口 敏和憚 暁青
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1996 年 38 巻 12 号 p. 2848-2852_1

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抄録
膵癌を疑われた33例に対して, 十二指腸乳頭括約筋を弛緩させるためにニトログリセリン舌下錠を投与し経口的膵管内視鏡検査を施行した. 最大2錠 (0.6mg) の投与により外径2.2mmの膵管鏡は容易に乳頭を通過しえた (29/33, 87.9%) . 通過不能の4例はすべて膵頭部癌症例で, カニュレーションを深く行えず十分にガイドワイヤーを留置できなかったことが原因であった. 乳頭通過後に膵管内を尾部あるいは病変まで観察できたものが29例中23例であった. 血圧の変動はニトログリセリン非投与群と比し有意差を認めず, 合併症は1例も経験しなかった. ニトログリセリン投与は簡便かつ安全で, 確実に乳頭を開大させることが可能で, 経口的膵管鏡検査において有効な方法と思われた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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