抄録
症例は59歳,男性,主訴は心窩部痛と嘔気.胃内視鏡検査では胃体部大彎に発赤,びらん,皺襞の肥大を認め,組織学的には軽度の好中球浸潤を伴った慢性胃炎像であった.Helicobacter pyloriは検出されなかったが,塗抹法でCastrospirillum hominis(G.hosninis)が認められた.12カ月後再度施行した内視鏡所見及び生検組織像では,胃粘膜はほぼ正常化しており,G.hominisは消失していた. われわれは極めて稀なG.hominis感染を伴った胃体部胃炎を経験したので報告する.