日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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胃切除後BillrothII法再建例における内視鏡的逆行性膵胆管造影および関連手技の検討
古屋 直行武川 建二前島 信也越知 泰英堀内 朗新倉 則和藤森 一也前山 浩信松林 潔清澤 研道赤松 泰次長谷部 修宮田 和信松田 至晃嶋倉 勝秀
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1997 年 39 巻 12 号 p. 2446-2453

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抄録
 当科では胃切除後BillrothII法再建例(B-II例)のERCPにおいて,スコープ挿入時の送気制限や用手圧迫の併用,曲がりくせのないカニューレの使用やガイドワイヤーを併用したカニュレーションといった工夫を行っている.今回,最近8年間に経験したB-II例118例に対するERCPおよび関連手技164回の成績を検討した.十二指腸乳頭までスコープを挿入し得たのは118例中92例(78.0%),164回中134回(81.7%)で,目的別造影成績は乳頭部までスコープ挿入可能例に限るとERC91.6%,ERP96.3%であった.総胆管結石症例は40例で25例にESTを,2例に乳頭バルーン拡張術を施行し結石除去を行った.悪性胆道狭窄症例は16例で造影が可能であった10例にドレナージ術を施行し得た.様々な工夫によりB-II例のERCPおよび関連手技の成績は向上するが,通常のERCPと比較し偶発症の多い傾向があり,偶発症に対する配慮が重要と考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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