日本消化器内視鏡学会雑誌
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陥凹型早期胃癌の画像解析による血管密度と色調について
古川 敬一八尾 建史岩下 明徳松井 敏幸八尾 恒良
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1997 年 39 巻 8 号 p. 1358-1369

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抄録
 陥凹型早期胃癌手術症例121例(分化型70例,未分化型51例)を対象とし,血管内皮細胞に選択性のあるモノクローナル抗体CD34を用いて免疫染色を行ない,コンピューターによる画像解析にて粘膜内血管密度の定量化を試みた.そして癌巣中の血管密度(C)と非癌粘膜の血管密度(N)の比を算出し,C/N ratioとして組織型別に比較し,さらに内視鏡的色調との関連性について検討した.分化型癌のC/N ratioは,未分化型癌に比べ有意に血管密度が密であった.濠た,内視鏡的色調別のC/N ratioは,発赤群,不変群,褪色群の各群間に有意差を認めた.すなわち,粘膜内の血管密度が内視鏡的色調に大きく関わっており,分化型癌は血管密度が密で発赤,未分化型癌は血管密度が疎で褪色を示すものが多かった.今回われわれが用いたコンピューター一画像解析による血管密度の定量化の方法は,癌巣部と非癌粘膜の血管密度を比較するうえで簡便かつ有用であった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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