抄録
手術適応のあるsm-massive癌を内視鏡的に診断することは重要である.そこで広基性腫瘍について内視鏡的深達度診断がどの程度可能か検討した.1988年から1993年にポリペクトミーおよび腸管切除した109病変を対象とし,深達度別に腫瘍のサイズ,内視鏡的所見(1)表面不整,(2)易出血性,(3)びらん,(4)発赤について比較した. 深達度の進行とともに表面不整,易出血性,びらんは増加した.表面不整においてはsm-massive癌88%,smscanty癌44%とsm-massive癌はsm-scanty癌に比し有意に増加を認めた. 表面不整を中心に易出血性,びらんの3所見を観察することでsm-massive癌とsm-scanty癌の鑑別が可能と思われる.