日本消化器内視鏡学会雑誌
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大腸内視鏡にて整復後手術を行った横行結腸軸捻転症の1例
田中 光司西脇 寛藤野 一平池田 哲也三宅 哲也片岡 吉貴竹代 章松本 好市
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1997 年 39 巻 9 号 p. 1597-1601

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抄録

症例は44歳女性.40歳頃より食思不振,腹部膨満などの消化器症状があったが,1996年4月7日に腹痛,嘔吐,腹部膨満が出現したため来院した.腹部X線検査では大腸イレウス像を呈し,注腸透視にて横行結腸部でbird's beak signを認めたため横行結腸軸捻転と診断した.大腸内視鏡検査にて横行結腸の軸捻転を整復した.翌日再び軸捻転を起こしたため再度内視鏡的整復を行い,大腸前処置後に待期的に横行結腸部分切除術を行った.横行結腸軸捻転症に対し本邦では4例に大腸内視鏡検査が施行されているが,整復成功例は本例が本邦初であり,貴重な症例と思われ報告した.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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