1997 年 39 巻 9 号 p. 1614-1621
症例は63歳女性.前医にてMirizzi症候群に対し,内視鏡的胆管stentingが施行されたが,閉塞を繰り返すため精査加療目的に当科入院となった.経皮経肝的胆管ドレナージを実施し,三管合流部に位置した3cm大の結石を経皮経肝胆管鏡(PTCS)直視下に電気水圧式破砕法にて破石した.PTCSによる観察で総胆管と胆嚢管にBiliobiliary fistulaを認めた.また,その近傍に小ポリープを認め,これを内視鏡的に切除した.組織学的診断は炎症性ポリープであった.