日本消化器内視鏡学会雑誌
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アルゴンプラズマ凝固法の治療効果を検討し得た早期胃癌の1剖検例
中村 真一光永 篤深澤 容子岸野 真衣子小西 洋之村田 洋子鈴木 茂林 直諒
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2000 年 42 巻 4 号 p. 840-845

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抄録
症例は76歳,男性,胃前庭部大彎の1型早期胃癌に対して,アルゴンプラズマ凝固法(argon plasma coagulation:APC)による治療を行った.3日後に致死性不整脈で死亡し剖検を行った.APCの熱凝固効果の到達深度は基本的に粘膜筋板までで,粘膜下層浅層まで拡散状に波及していた.粘膜下層に軽度の線維化と浮腫,炎症細胞浸潤を認め,癌組織が島状に散在していた.治療後早期の病理組織学的所見より,APCの熱凝固効果を観察でき,腫瘍性病変に対する治療手技と適応を検討する上で貴重な症例である.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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