日本消化器内視鏡学会雑誌
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動脈塞栓術か奏効した大腸動静脈奇形の1例
関根 忠一松井 茂岩松 宏名越 淳人小柳 佳成原澤 茂
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2003 年 45 巻 7 号 p. 1144-1149

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抄録
 症例は63歳,女性.主訴は動悸.平成14年1月11日高度の貧血(Hb3.2g/dl)にて当科初診.大腸内視鏡検査(CF)にて横行結腸に動静脈奇形(Arteriovenous malformation, AVM)を疑い,これが貧血の原因と考えた.3月11日上腸間膜動脈造影にて中結腸動脈の分枝にAVMを認めたので動脈塞栓術を行った.その後は止血され5月8日のCFではAVMはほとんど消失しており順調に経過した.以上,動脈塞栓術が奏効したAVMの1例を文献的考察を加え報告する.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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