日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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胃癌術後の食道壁内転移に化学療法が著効した1例
高木 眞人冨岡 英則葦沢 龍人青木 利明岡田 了祐鈴木 芳明寿美 哲生山崎 達之望月 眞青木 達哉
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2004 年 46 巻 5 号 p. 1038-1045

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抄録
 症例は72歳,男性.胃体上部の2型胃癌に対し,開腹胃企摘を行った.U, por 2, SS, Nl, ly1, v1, PM(-)であった.その後つかえ感が出現,内視鏡で吻合部狭窄とすぐ口側に隆起を認めた.前者に対しバルーン拡張術を行い,後者に対し通常の生検を繰り返したが悪性細胞が得られず,エタノール局注後の生検にて胃癌食道壁内転移と確定診断した。結果として7カ月間の形態変化が観察できた.化学療法が替効し,CRとなり再発後26カ月経過するが再発発はない.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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