日本消化器内視鏡学会雑誌
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シクロスポリン持続静注療法に反応せず白血球除去療法が奏功した潰瘍性大腸炎の1例
安藤 朗西田 淳史児堀 綾子辻川 知之佐々木 雅也小山 茂樹藤山 佳秀
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2004 年 46 巻 5 号 p. 1071-1076

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抄録

 症例は22歳女性.1997年発症の潰瘍性大腸炎.2003年1月発熱,粘血便を認め入院となった.プレドニゾロン内服を開始したが反応せず,シクロスポリン持続静注療法を14日間追加した.しかし,臨床症状,内視鏡所見の改善は得られなかった.そこで,白血球除去療法(LCAP)を開始した.LCAP6回終了後,内視鏡的,臨床的改善が確認された.シクロスポリンに反応せずLCAPが奏功した貴重な症例を報告する.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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