日本消化器内視鏡学会雑誌
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膵胃吻合部狭窄に内視鏡的治療か有効であった1例
村上 晴彦菊山 正隆笹田 雄三小出 茂樹岩本 諭春木 麻衣子
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2005 年 47 巻 7 号 p. 1431-1435

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抄録
 66歳男性.63歳時に十二指腸乳頭部癌に対し幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を受けた.膵胃吻合部狭窄による上腹部痛に対し,針状パピロトームによる切開,バルーン拡張術,5Frチューブステントの留置を行った.2週問でステン1・閉塞による膵炎のためステントを抜去した.治療後上腹部痛は消失したが,1年後に症状が再発し同様の手技で治療した.その後7カ月間症状の再発はない.膵胃吻合部狭窄の内視鏡的治療の有用性が示唆された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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