抄録
Rotavirusが原因とされる小児科領域の消化管感染症は幼児の冬期嘔吐・下痢症として以前から知られていた.筆者らは1996年から成人の散発性下痢症例を集積するうちにRotavirus腸炎は頻度,臨床的重要性,疫学において成人においても決して軽視できないことを明らかにすることが出来た.本稿では次第に明らかとなってきた成人におけるRotavirus腸炎(特に下部消化管に焦点を絞り,腸炎と言及)の臨床について述べるとともに,未だコンセンサスを得ていない分野ではあるがRotavirus腸炎における内視鏡検査について論ずる.