日本消化器内視鏡学会雑誌
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胃前庭部狭窄に対するステント留置が長期に有効であった腹膜偽粘液腫の1例
岩崎 洋大杉 治司竹村 雅至李 栄柱西川 隆之福原 研一朗首藤 太一久保 正二木下 博明
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2007 年 49 巻 6 号 p. 1419-1424

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抄録

 症例は51歳,女性.46歳で腹膜偽粘液腫と診断され,開腹下粘液除去と抗癌剤投与が行われた.51歳時に腹痛と嘔吐が出現,消化管造影で胃前庭部狭窄を認めた.内視鏡では粘膜に腫瘍の浸潤はなく,腹部CTでは肛門側での通過障害はなかった.以上より,ステント留置による通過障害の解除を試みた.ステント留置後,7年生存・経口摂取が可能であった.腹膜偽粘液腫による消化管狭窄に対してステント留置は長期にわたり有用であった.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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