日本消化器内視鏡学会雑誌
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大腸ポリープ切除術後早期出血の危険因子とクリップの残存率の検討
辻 剛俊三上 達也福田 真作菊池 英純斎藤 大輔吉村 徹郎佐々木 賀広棟方 昭博佐々木 博海村田 有志
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2008 年 50 巻 2 号 p. 199-205

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抄録

内視鏡的大腸ポリープ切除術(以下CP)の早期後出血の危険因子とクリップ残存率について検討する.【方法】CPの翌日に大腸内視鏡検査(以下CS)にて切除潰瘍を確認した165症例,308病変(62.8±11.2 歳)を対象とした.後出血の有無は,出血なし,出血痕(潰瘍周囲の血液貯留),出血ありに分類し,クリッピングが施行された症例については,クリップ残存数を記録した.観察項目は,ポリープの切除方法,病変の大きさ,形状,部位,切除時の出血の有無,分割切除の有無組織学的異型度として,両者の相関を分析した.【結果】臨床的血便はなかったが,CS観察では,出血2.9%,出血痕12.7%を認めた.クリップ残存率は87%であった.【結論】早期後出血の危険因子は,Hotbiopsy, 10mm以上の病変,EMR時の出血,分割切除,クリップ脱落症例であった.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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