日本消化器内視鏡学会雑誌
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消化器内視鏡50年の歩み(項目別)(36) 食道静脈瘤と内視鏡
小原 勝敏
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2008 年 50 巻 Supplement3 号 p. 3587-3593

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抄録
 わが国の食道静脈瘤に対する内視鏡治療は30年の歴史があり,食道静脈瘤治療の第1選択として確立された.この間,硬化剤の作用機序の解明や治療手技の工夫によって,様々な合併症を未然に防止できるようになった.そして今,安全かつ効果的治療を行うには患者の病態と門脈血行動態からみた適切な治療戦略が重要であることが認識された.これからは患者のQOLを考慮した食道静脈瘤治療の標準化,すなわち個々の症例に応じた集学的治療法の確立が望まれる.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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