現代ファイナンス
Online ISSN : 2433-4464
論文
天気晴朗ならば株高し
加藤 英明高橋 大志
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2004 年 15 巻 p. 35-50

詳細
抄録

本稿は,日本の株式市場と天候の関係を過去40年間の日次データを基に分析したものである.伝統的ファイナンスの立場にたてば,天候が株価に対し影響を与えると考えることは難しい.しかし,分析の結果は,株価の動きと天候の間には,統計的に有意な関係があることを示している.さらに,その関係は,これまでに報告されている月曜効果,1月効果などのアノマリーを考慮しても,強く残ることが確認された.これらの結果は,伝統的ファイナンスの仮定している合理的な意思決定では投資家行動を説明できないことを示唆している.

著者関連情報
© 2004 日本ファイナンス学会/MPTフォーラム
前の記事 次の記事
feedback
Top