日本プライマリ・ケア連合学会誌
Online ISSN : 2187-2791
Print ISSN : 2185-2928
ISSN-L : 2185-2928
臨床医学の現在
プライマリケア医のためのスポーツ傷害 : 下肢
小林 裕幸
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 35 巻 4 号 p. 352-355

詳細
抄録

要 旨
 頻度の高い下肢のスポーツ傷害として, 足関節捻挫は, プライマリケアの現場で診療される事の多い疾患であるが, スポーツ復帰後の再発率が70%あり, 重症度の判断, 骨折や遠位性脛腓骨靱帯損傷の合併の有無の正確な診断に加え, 早期スポーツ復帰及び再発防止を意識したリハビリテーションが重要である. 下腿では, 脛骨疲労骨折を考慮に入れる. 膝関節では, 前十字靱帯損傷, 半月板損傷などの重大な損傷があり, 早期からスポーツ整形外科専門医と連携して, 診療にあたることが望ましい.

著者関連情報
© 2012 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
前の記事 次の記事
feedback
Top