日本プライマリ・ケア連合学会誌
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原著(研究)
大腿静脈カテーテルの上行腰静脈迷入についての検討
中西 真一藤原 純一加賀谷 結華高橋 久美子澤邉 淳三浦 勉粕谷 孝光福岡 岳美小野 剛
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2014 年 37 巻 3 号 p. 233-237

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抄録

目的 : 大腿静脈カテーテル留置時に上行腰静脈へ迷入すると, 後腹膜血腫等の合併症を引き起こす可能性がある. しかし, カテーテルの迷入についてはあまり認識されていない.
方法 : 2011年4月から2013年3月の間に当院で大腿静脈カテーテルを留置した患者107名を対象とし後ろ向きに検討した.
結果 : 上行腰静脈への迷入は11/110回 (10.0%) で認め, 左側で5/34回 (14.7%) , 右側で6/76回 (7.9%) だった. 位置確認の腹部レントゲン検査で, カテーテルが側方へ変位している場合, 頭側に急峻に立ち上がる場合に迷入の可能性があった.
結論 : カテーテル迷入は稀では無く, 迷入が疑われれば積極的に腹部CT, 側面レントゲン等の追加の検査が必要である.

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© 2014 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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