目的 : 在宅療養支援診療所と連携する訪問看護ステーションが行う在宅デスカンファレンスの意味づけを明らかにすること.
方法 : 診療所医師・看護師, 訪問看護ステーションの看護師を対象にインタビューを行い, 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチによる分析を行った.
結果 : 11名にインタビューを行い, 14の概念を抽出し, 《学びの場としての在宅デスカンファレンス》, 《癒しの場としての在宅デスカンファレンス》, 《弔問の役割の再確認》, 《顔の見える関係の構築》, 《在宅デスカンファレンスの限界》という意味付けとしてカテゴリー化した.
結論 : 参加者らは《学びの場としての在宅デスカンファレンス》と《癒しの場としての在宅デスカンファレンス》という, ふた通りのふり返りの仕方をしていた. 在宅デスカンファレンスの中で弔問についてディスカッションすることができていた. 在宅デスカンファレンスにおける《顔の見える関係の構築》は, 連携を円滑にする可能性がある.