日本プライマリ・ケア連合学会誌
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原著(研究)
東京都の訪問看護事業所における教育・研修の実態と事業所規模との関連―テキストマイニングを用いた混合研究法による分析―
大河原 知嘉子森岡 典子柏木 聖代緒方 泰子
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2019 年 42 巻 2 号 p. 85-91

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抄録

目的:訪問看護事業所の教育・研修内容の実態を可視化し,事業所規模により比較する.

方法:2015年度介護サービス情報公表システムのデータを用い,東京都の訪問看護事業所を対象とした混合研究法を実施した.研修内容に関する自由記載から研修主催情報とテーマのカテゴリを作成し,事業所規模とのコレスポンディング分析と,各研修の実施割合と規模を量的に解析し結果を統合した.

結果:311か所を分析対象とした.研修主催機関8カテゴリのうち,「医療機関」は中規模でより記載され,規模が小さいほど実施割合が高かった.研修テーマ38カテゴリのうち「精神科看護」「小児看護」などは中規模以上で記載されており,量的にも規模が大きいほど実施割合が高かった.

結論:東京都の訪問看護事業所における教育・研修主催機関・テーマが明らかとなった.規模によらず様々な研修機関を活用していた一方,テーマは規模との関連が見られた.

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© 2019 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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