日本プライマリ・ケア連合学会誌
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原著(研究)
禁煙外来の初期治療成績と長期的な禁煙継続に関する検討
東浦 勝浩竹田 加寿子大畑 浩美小松崎 優子兼則 美香朝田 有子柿本 利恵若山 祥子宮部 真由美
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2019 年 42 巻 4 号 p. 198-204

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抄録

目的:禁煙治療の評価は禁煙外来終了時の禁煙成功率だけではなく,長期間の禁煙継続をもって判断することが望ましい.しかしながら長期にわたる追跡調査は困難であり,日本人を対象として長期間追跡した報告は殆どない.そこで当院禁煙外来を受診した患者の動向を調査して,初期治療成績とその後の長期的な禁煙の実態について検討した.

方法:当院禁煙外来にて禁煙治療を実施した124名を対象として平均35ヶ月間の観察研究を行った.

結果:本検討での禁煙外来終了時の初期禁煙成功率は71.8%であった.初期禁煙成功者の長期禁煙継続率は1年,2年,3年後がそれぞれ,61.1%,54.0%,50.6%であり,男性では禁煙外来終了後半年の間にその41.1%が喫煙を再開していた.

結論:禁煙外来で治療を受けた初期禁煙成功例の更なる禁煙維持のために,その後1年間,特に男性では半年間は新たなサポートが必要と考えられた.

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© 2019 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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