市中病院には,臨床疑問が溢れており,臨床研究にふさわしいフィールドである.一方で,忙しい臨床現場で臨床研究を行い続けていくことには困難も伴う.臨床業務と並行して臨床研究を行うアカデミックジェネラリストにとって,マニュアル通りに成功した話ばかり聞かされても,味気なさを感じるかもしれない.日常疑問,臨床疑問を研究疑問に繋げて,臨床研究を実施するには,メンターやサポートして下さる方々との出会いが大きな意味をもつ.仲間を作り,自分の限界を知り,数を打ち,失敗経験から学び,臨床研究を教えることで,市中病院での臨床研究が更に実施しやすくなるものと考える.