2026 年 49 巻 2 号 p. 50-56
目的:便秘管理において,超音波による便評価の習得は重要である.超音波未経験の看護師に対し,医師と行うon-the-job training(OJT)形式の便秘エコー回診が,スキル習得に与える教育効果を定量的に評価する.
方法:看護師36名を対象とした前向き観察研究で1時間の座学後,週1回のOJTを実施した.経験1-3回のA群と4回以上のB群に分け,指導医の評価を基準に膀胱・直腸便貯留・便性状評価の一致度をκ係数で比較した.
結果:A群は,指導医評価とほぼ完全な一致(κ=0.828-1.0)を示した.一方,独立して評価を行ったB群は普通から中等度(κ=0.366-0.569)に留まった.
結論:医師手技の模倣による初期教育は,手技の正確な習得に有効である.一方,習熟には反復実践とフィードバックによる教育サイクルが不可欠であり,便秘エコー回診はOJTによる実践的教育である.