抄録
琵琶湖の北湖と南湖の湖底堆積物について鉛直方向の炭素同位体比の変化を調べるとともに、琵琶湖に流入している主な河川の川床堆積物や後背地に存在する石灰岩の炭素同位体比についても分析を行い、河川堆積物や石灰岩の琵琶湖湖底堆積物に与える影響について調べた。堆積物試料については酸〓アルカリ〓酸処理を行い、酸アルカリ不溶成分(残渣)と酸可溶成分に分け、各成分の抽出量、炭素含有量、δ13C値、14C年代を測定した。各成分の炭素含有量、δ13C値、Δ14Cはいずれも北湖堆積物では表層部で、南湖堆積物では約20cmの深さの層で極大値を示した。また,酸可溶成分のほうが酸アルカリ不溶成分よりδ13C、Δ14Cともに高い値を示した。これらの結果と、河川堆積物の結果について報告する。