抄録
中国の黄土高原及びイリ盆地で採取した黄土とタクラマカン砂漠の砂漠堆積物のRe-Os,Sm-Nd,Rb-Sr同位体組成を比較し,それぞれの地域的特徴を明らかにする.また,主成分元素組成,粒度組成等のデータと比較検討することによって,同位体組成の違いを生む要因について考察する.モンゴルのゴビ砂漠の砂漠堆積物と台湾の黄土の分析結果も併せて比較する予定である.それによって,東アジアの風成堆積物のOs-Nd-Sr同位体組成の特徴を明確にする.本研究により得られた結果は,アジア内陸部の乾燥・半乾燥地帯を発生源とし,太平洋方面に供給される風送ダストの供給経路や供給量の推定に対して地球化学的な制約を与える事が期待できる.