抄録
神奈川県横浜市において,2003年6月から2005年1月までPM2.5の測定が行われた。対象物質はPM2.5 中に含まれる有機炭素,元素状炭素,イオン(6種),重金属(9種)とした。従来,発生源寄与率の推定方法としてCMB法が使われてきた。しかし粒子状物質の特性とは異なる制約が必要であった。本研究では近年開発されたPMF法を用いてPM2.5の発生源寄与率を推定した。結果は,ガソリン車(32%),硝酸イオンの二次生成粒子(10%),重油燃焼(8.4%),海塩(4.0%),廃棄物燃焼(4.9%),土壌(2.4%),鉄鋼が主の複合発生源(10%),硫酸イオンとディーゼル車(28%)となった。さらに,PM中の炭素安定同位体比も測定項目に加え,炭素安定同位対比を用いた発生源推定の可能性を調査した。