日本地球化学会年会要旨集
2005年度日本地球化学会第52回年会講演要旨集
セッションID: 2P37
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河畔木の年輪同位体比を用いた氷河融解量の経年変動の復元の試み
*中塚 武, 大西 啓子, 坂井 亜規子, 小林 修, 張 斉兵
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抄録
地球温暖化などに伴う山岳氷河の融解量の経年変化の実態を復元・解析するため、中国甘粛省の七一氷河の末端の河川敷に生息する樹木(Caragana microphylla Lam.)の数個体から年輪円盤を採取し、年輪を1年刻みで分割してセルロースを抽出し、その酸素・水素・炭素同位体比を分析した。また比較のため、氷河の影響を受けない近傍の河川からも同樹種を数個体採取して、同じ分析を行った。気象観測データとの相関解析から、酸素同位体比は主に夏季の相対湿度と土壌水の同位体比に、炭素同位体比は主に水利用効率、つまり土壌水分量の影響を受けて変化することが分かった。炭素同位体比の経年変動パターンの2地点間での比較などから、同氷河は近年の温暖化に伴い、その融解量が継続的に増加し続けている可能性が示唆された。
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© 2005 日本地球化学会
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