日本地球化学会年会要旨集
2005年度日本地球化学会第52回年会講演要旨集
セッションID: 3A02
会議情報

課題講演3 炭酸塩の地球化学---炭酸塩を用いて過去から未来への地球環境変動を解読する---
大分県稲積水中鍾乳洞と阿蘇巨大噴火
*吉村 和久栗崎 弘輔浦田 建作Ford DerekSchwarcz Henry
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
大分県大野郡三重町には鍾乳石が水に沈んだ世界的にきわめて珍しい鍾乳洞がある。水中から引き上げられた鍾乳石の絶対年代をU-Th法により測定した。その結果、17 ± 1万年であることがわかった。水没の原因は、地表でAso-4溶結凝灰岩によって谷が埋められたためであり、測定された鍾乳石形成年代を阿蘇火山の巨大噴火年代と比較すると、4回記録されている大噴火のうち、Aso-1(約25.5_から_27万年前)と Aso-2(約15万年前)の間に形成されたことがわかった。長期に渡って水没した鍾乳石は一部溶食を受けたものの、完全に溶解されることはなかった。しかし、観光開発により水位を下げたために地下水の滞留時間が短くなり、溶食が進行したことが、地下水の水質の経年変化より明らかとなった。
著者関連情報
© 2005 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top