日本地球化学会年会要旨集
2005年度日本地球化学会第52回年会講演要旨集
セッションID: 3B11
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岩石・地殻
カルボナドダイヤモンドの高空間分解能分光測定
*福良 哲史鍵 裕之中川 達央
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抄録
カルボナドダイヤモンドは中央アフリカ・ブラジルの漂砂鉱床で産出する天然多結晶ダイヤモンドであるが、その成因はいまだ明らかにされていない。本研究では、カルボナドの成因を明らかにするために、高空間分解能での分光測定(フォトルミネッセンス(PL)像、PLスペクトル、ラマンスペクトル)を行った。ラマンスペクトルの測定から、カルボナドの多結晶内部には残留圧力が存在することがわかった。このことは、カルボナドがその形成時に高圧環境下に置かれていたことを示す。次に、残留圧力分布をSNOMを用いて高空間分解能で測定したが、明瞭な圧力分布は見られなかった。このことは、カルボナドの表面では残留圧力が緩和されていることを示唆する。
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© 2005 日本地球化学会
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